2023-06-07 浮いている小便桶 墨汁一滴 俳句を作る人は、大体の趣向を思いついたら、言葉の使い方をおろそかにするので、何を言いたいのかわからなくなることが多い。 浮いて居る小便桶や柿の花 という句なんかは、作者の意図としては「柿の花」が「小便桶」に浮いているつもりなんだろうけれど、この言い方だと「小便桶」が水にでも浮いているみたいである。 こういった句は投書の中には結構多い。 ついでに言うと、「浮いている」を「散っている」に直しても、やっぱり意味わからない。 (1901/06/07)