Nobo-Sanのボクジュー一滴

正岡子規『墨汁一滴』の超・現代語訳ブログ。やっぱり柿うまい。

よわいひと

 私は子供のころから「弱ミソ」だの「泣きミソ」だのと呼ばれて、小学校に入ってからも散々泣かされていた。

 例えば、私が壁にもたれていると、右の方に並んでいた友達が、からかい半分に私を押してくる。左によけようとすると、左からも別のヤツが押してくる。私はもうたまらなくなる。それに加えて足の指を踏まれる、とか、横腹をチョイ強く突かれたりなんかすると、すぐに泣きだすのである。

 あるいは、そんなきっかけはなくとも、2,3度押されたら、もう泣きだしちゃう。で、それを面白がって、私をいじめる奴がいた。

 

 だけども、灸を据えるときは、私は決して逃げも泣きもしなかった。だが、僕をいじめるような強いヤツに限って、灸となると大騒ぎをして逃げたり泣いたりするのが多かった。

 

 これはどっちがエラいんだ?

 

(0901/04/08)