Nobo-Sanのボクジュー一滴

正岡子規『墨汁一滴』の超・現代語訳ブログ。やっぱり柿うまい。

ワケ判らんおみくじ

 鼠骨が使いの者をよこして、ブリキの缶が欲しい、というからあげたら、その缶の中におみくじを入れて持ってきた。

 まず一つを引いたら、「第九十七凶」と書かれており、その文句は、

 

 

  霧罟重楼屋むころうおくをかさぬ  佳人水上行かじんすいじょうにゆく  白雲帰去路はくうんかえりさるのみち  不見月波澄げっぱすむをみず

 

というものであった。この文句の解釈ができないので、それからずーっと毎日考えて、もう30日になるのだが、いまだに少しも手掛かりができない。

 

(1901/04/17)