Nobo-Sanのボクジュー一滴

正岡子規『墨汁一滴』の超・現代語訳ブログ。やっぱり柿うまい。

『春夏秋冬』について②

『春夏秋冬』 凡例

 

  1. 『春夏秋冬』は明治30年以降の俳句を集め、四季で4冊とする。
  2. 各季節の題目は、時候、人事、天文、地理、動物、植物、の順序に従う。「時候」は、立春、暮春、余寒、暖、麗、長閑、日永...といったものを言う。「人事」は、初午、二日灸、涅槃会、畑打ち、雛祭、潮干狩り...といったものを言う。「天文」は、春雪、雪解、春月、春雨、霞、陽炎...といったものを言う。「地理」は、氷解、水ぬるむ、春水、春山...といったものを言う。「動物」はだいたい、獣、鳥、両棲爬虫類、魚、虫、の順序を用いる。「植物」は木を先にし草を後にする。木は花木を先にし、草は花草を先にする。
  3. 新年はは、四季から外して冬の部の付録とする。そのほかは従来の規定に従う。
  4. 選択の基準は、1,佳句、2,流行している句、3,多くの選に入った句、といった条項による。

 

(1901/05/20)