元義は大丈夫として、日本男児として、そして国学者として 自らを任じており、詠歌のようなものは趣味の領域である。
古学に対する彼の学説は、大いに傾聴に値するものに違いないが、今日において遺稿のような十分な資料が残っていないのがまことに残念である。
今回は、彼の歌の中でも多少その主義を感じられるものを、以下に抜粋する。
失題
おほろかに思ふな子ども
喩高階騰麿
題西蕃寿老人画
ことさへぐ国の
和安田定三作
今日よりは
備中闇師城に学舎をたてゝ漢文よませらるゝときゝて
失題
(1901/02/22)