Nobo-Sanのボクジュー一滴

正岡子規『墨汁一滴』の超・現代語訳ブログ。やっぱり柿うまい。

贈り物について

 人にものを贈るとき、実用的なものを贈るのは、なんだかワイロみたいで心持が悪いこともある。

 ふだんあまり使わないようなものを贈ることが、あげる側も気安いし、貰ったほうも面白いものだ。


 今年の年玉として、鼠骨が持ってきたものはというと…。

 

  3寸の地球儀
  大黒のはがき挿し
  夷子の絵葉書
  千人児童の図
  八幡太郎の絵草子…etc.

 

 どれも珍品ばかり。あれこれ広げて、しばらく見たり読んだり触ったりしていると、贈ってくれた人の趣味がこれらの中から自然と現れてきて、興が尽きない。

 

 年玉を並べて置くや枕もと

 

1901/01/28

 


 ここに出てくる「地球儀」は1月16日のページを参照のこと。

 2週間たたないのに、また鼠骨の「お年玉」を取り上げたところを見ると、よっぽど気に入ったのでしょう。

 

 それともちょっと病んでた? (人間関係的な意味で)

 

新部良仁